おはこんばんちは!!
尾藤 a.k.a. BTO です。

symfony1

みなさん symfony 使ってますかー。
symfony1 まだ使ってますかー。

symfony1 のサポートが終了してから、2年が経とうとしています。とはいえ、フレームワークのアップデートはコストがかかりすぎます。 symfony1 で始めたプロジェクトを、まだ symfony1 で運用しているサイトも多いのではないでしょうか。

そんなあなたに朗報です。やはり同じ問題を抱えている人がいるらしく、有志が symfony1 の後継である symfony1.5 を開発してくれています!! それが今回紹介する LExpress/symfony1 です。

LExpress/symfony1 とは

symfony1 を fork して、最新のPHPでも使えるようにしてくれているものです。最新バージョンは、1.5.3 になってます。

大きな特徴は次のようになります。

PHP5.5をサポート
composer対応
symfony2 ライクなDIコンテナ
高速化
新規の widget, validator を追加
放置されてた不具合を修正

オッス!!オラ、ワクワクしてきたぞ!!

LExpress/symfony1 の導入

では、既存のプロジェクトに LExpress/symfony1 を導入しましょう。

注意: 新規プロジェクトは Symfony2 を使ってください

大事なことなので3回言いました。

導入の仕方は簡単。composer で追加するだけです。弊社の場合、symfony1.4 も composer で入れていたので、LExpress/symfony1 に書き換えました。

-    "pear-pear.symfony-project.com/symfony": "1.4.*",
+    "lexpress/symfony1": "1.5.*",

インストールすると doctrine1 と sfPropelORMPlugin をオススメされたので、ついでに追加しました。名前からして、無いと動作に支障がありそうなものなので、入れておいた方が無難ではないかと思います。

+    "lexpress/doctrine1": "*",
+    "propel/sf-propel-o-r-m-plugin": "dev-master",

symfony1 だと composer 使ってないプロジェクトも多いかと思います。でも、そんなんじゃダメだ!!
じゃ、いつ使うか。
今でしょ!!

autoload の変更

LExpress/symfony1 は composer の autoload に対応しています。 (symfony1.4 までは、composer の autoload 非対応) なので、config/ProjectConfiguration.class.php の autoload の所を書き換えます。

-require_once dirname(__FILE__).'/../vendor/pear-pear.symfony-project.com/symfony/symfony/lib/autoload/sfCoreAutoload.class.php';
-sfCoreAutoload::register();
+require_once dirname(__FILE__).'/../vendor/autoload.php';

configureDoctrine() を呼び出す

以前は configureDoctrine() が自動で呼び出されてたのですが、それがなくなったようなので、手動で呼び出すようにしました。

+    $this->configureDoctrine(Doctrine_Manager::getInstance());

jpSimpleMailPlugin

日本語メールの送信に jpSimpleMailPlugin のお世話になっている方は多いのではないのでしょうか。 LExpress/symfony1 では Swift Mailerのバージョンが上がっているので、日本語メールが問題なく送信できます。しかし、インターフェースに旧バージョンとの互換性がないので、jpSimpleMailPluginが動きません。

そこで jpSimpleMailPlugin のラッパークラスを作って、急場をしのぎました。今の所うまく動作しているようです。とりあえず公開しておきますので、興味のある方はどうぞ。全てのメソッドを実装しているわけではないので、自己責任で。

https://gist.github.com/bto/51175706642cb2ac1f3c